更新日: 2024年10月21日

高貴を象徴する宝石
「アメジスト」

古代から愛されてきた魅力、お手入れ方法まで

アメジストの意味や歴史について解説


メソポタミアでも愛されていた魅惑の紫色

アメジストは古代より人々に愛されてきた宝石です。紀元前2000年以上前の古代メソポタミアにおいて、高貴な身分の人たちが愛用していたと記述が残っており、また古代ギリシャでは、酔いを防ぐ力があると信じられ、広く愛されていました。ギリシャ語で「酔わない」を意味する「amethystos」からその名前がつけられました。

アメジストを付けた指輪

初期のキリスト教会では、司祭の正装としてアメジストの指輪が使われていたとされており、それ以降、中世ヨーロッパにおいても聖職者たちが身につけていた宝石として知られています。ルネッサンス時代には、王侯貴族の間でも人気を博しました。


アメジストが持つ意味や価値

2月の誕生石でもあり、そして水瓶座の星座石でもあるアメジスト。
石言葉として、次のようなものを持ちます。

  • 高貴
  • 誠実
  • 心の平和
  • アメジストは、平静さと平和をもたらす宝石と言われています。その気品ある色合いが、持ち主に集中力を授け、直感力を強化し、精神の安定を促進するとも信じられています。

    また、その紫色から、ロイヤルティや高貴さを象徴する宝石としても有名で、精神性と神聖さの象徴とされてきました。

     

    アメジストを付けた指輪


    世界各地のアメジスト:産地とその特徴

    アメジストは世界中のさまざまな場所で採掘されていますが、ブラジルとウルグアイのアメジストが最も有名です。

    ブラジルは世界最大のアメジスト産地として知られており、品質・色合い様々な種類のアメジストが採掘される場所でもあります。ウルグアイでは、アメジストが地層の中に大きな塊として存在していることが特徴で、世界でも有数の採掘量を誇ります。また、ロシアやザンビア、カナダ、アメリカでも生産されており、特にロシアが産出するアメジストは、深い紫色が特徴で「ロシアン・アメジスト」とも称されます。

    CADNIのアメジストはブラジルから仕入れています。深い紫色が特徴で、光に合わせてその幻想的な光が揺らめく、高品質な種類をカッティングしています。

    アメジストと相性の良い宝石や地金

    アメジストを付けたイヤーカフ

     

    アメジストの豊かな紫色は、多くの宝石や地金と相性が良いと言われています。特にダイヤモンドやパールと組み合わせると、そのコントラストから紫色が強く引き立ち、一層豪華な印象を与えます。また、地金については、アメジストの色味を際立たせるイエローゴールドとの相性が特に良いとされています。シルバーと組み合わせるよりも、その高貴なイメージが一層引き立ち、幻想的な煌めきが醸し出されます。

     

    アメジストの煌めきを永く保たせるために

    アメジストは比較的硬い宝石ですが、それでも衝撃には注意が必要です。また、アメジストは熱や強い光に弱いため、直射日光の下での長時間の保管や、熱湯での洗浄は避けるようにしましょう。これらは色褪せやクラック(内部に見えるひび)の原因となる可能性があります。

    アメジストのお手入れは比較的簡単。まず、柔らかい布で表面を軽く拭き、汚れを取り除きます。次に、中性の石鹸とぬるま湯を使って優しく洗います。その後、水分をきちんと拭き取り、風通しの良い場所で自然乾燥させます。定期的なお手入れを心がけることで、アメジストの美しい紫色と輝きを長く保つことができます。

     

     

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