ほのかな桜色の煌めき
「モルガナイト」
モルガナイトの意味や魅力、お手入れ方法まで
20世紀初頭に登場した希少な宝石
モルガナイトは比較的新しい宝石として、20世紀初頭にマダガスカルで初めて発見されました。その名前は、美術と宝石の収集家であり、世界最大の銀行の1つJPモルガン銀行の創設者「JPモルガン」に由来します。彼は、絵画・書物・時計などの芸術作品の著名なコレクターでもあり、宝石の収集家でもありました。
薄い桜色をまとったこの宝石は、その美しい色合いと透明度の高さから人気を博しており、アクアマリンよりも希少な種に数えられています。
モルガナイトは、宝石の世界に新たな鮮やかな色彩をもたらしたとも言われています。他にない、華やかで澄んだ色合いはコレクターや宝石愛好家たちを魅了しており、近年では、優れた耐久性とアフォーダブルな価格のため、結婚指輪やエンゲージリングの選択肢としても人気を集めています。
モルガナイトが持つ意味や価値
4月の誕生石でもあるモルガナイト。
石言葉として、次のようなものを持ちます。
モルガナイトは、その澄んだ美しい桜色から、愛や情を表す石と考えられてきました。愛情を深め、心を開き、恋愛に対する恐怖を払拭し、更には優美さを付与すると信じられています。また、ストレスや不安を和らげることから、癒しの石とも言われています。
特に、この宝石は女性のバランスと美を高め、感情の安定に寄与すると称されてきました。女性性と優雅さを象徴する宝石と言われることもあります。
世界各地のモルガナイト:産地とその特徴
モルガナイトは、世界中の様々な場所で産出されますが、主な産地はブラジル、マダガスカル、パキスタン、アフガニスタン、アメリカのカリフォルニア州などです。市場に流通する多くは、ブラジルのペグマタイト鉱床から産出したものであり、CADNIで取り扱っているモルガナイトも、このペグマタイトから取り寄せたものになります。
また、現在の産出量は少量ですが、元々モルガナイトが発見されたマダガスカルの鉱山は今でも最良の結晶を産出しており、他の産地の結晶よりも優れているとされています。
モルガナイトと相性の良い宝石や地金
モルガナイトの淡い桜色は、その色彩が際立つようにコーディネートすることで美しく見えます。真珠やムーンストーンなど、白色の宝石と一緒にセッティングすることで、モルガナイトの優雅な色合いがより一層際立ちます。また、淡水パールやローズクォーツとも相性が良いとされています。
地金に関しては、その桜色が鮮やかに溶け出すピンクゴールド、あるいはシルバーやプラチナでコントラストを作り出して、宝石の色を引き出すのもおすすめです。また、イエローゴールドとの組み合わせは、より温かみのあるルックを作り出します。
モルガナイトの煌めきを永く保たせるために
モルガナイトは比較的堅牢な宝石ですが、それでも適切なケアが必要です。モルガナイトのクリーニングには、柔らかい布と温かい水、そして穏やかな石鹸を使用します。硬いブラシや酸性の洗浄剤は避けるようにしましょう。
また、モルガナイトは熱に敏感なため、直射日光や高温の場所から遠ざけることが重要です。これらの環境下では色が変わる可能性があります。